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幸福論
画家の安藤光雅が「幸福論」の中で「本当に幸せだった人をみつけた」と語っていた東勝吉さんのこと。

<東勝吉さんは83歳まで木びきをしていた。
大分県湯布院の老人ホームに入所したとき「好きなことはないか」と尋ねられ、「別にないが、小学校のときおまわりさんが泥棒を追いかけている絵を描いて先生にほめられたことがある」といった。
このおじいさんに絵の具を渡すと驚くべき絵を描きはじめた。
99歳まで生きて百数十枚の絵を描いた。
地元の若者が記録した東さんの映像も見た。
誕生ケーキに立てた99本のろうそくをやっと吹き消して「はーっ」とため息。
「なにか歌って」とせがまれ、調子っぱずれの歌を歌う。
歌い終わると「あー、くたびれた」と車椅子で部屋に戻ってベッドにばたっと倒れる。
みんなが「東さん、東さん」と呼ぶ。
それでおしまい。
彼は帰ってこない。>

安野光雅に「私も今から自分の絵を止めて乗り換えたい」といわせた絵。
他者の評価など気にせずに、曇りのない眼で描かれた素朴で瑞々しい絵。
晩年になってようやく好きなことをして過ごせる日々にたどりついた幸せ。
誇りを失わない生き方を全うできた幸せ。

by店主 ♀



# by grass-b | 2013-03-05 10:56
悼む
先週から知人がグアムに滞在していたこともあり今回の事件に心が痛みます。

人が人を殺すということはどういうことなのか・・・。

思いだされるのはジョージ・オーウェルのエッセー「絞首刑」。
「死刑囚が絞首台に連行されるとき、両肩をつかまれているというのに、彼は途中の水たまりをかるく脇へよけた」という場面。
まもなく処刑される男が水たまりをよける、生身の人間の自然な行為。
あたりまえのことだけど死の寸前まで彼の日常は続いていたということ。

     by 店主 ♀



# by grass-b | 2013-02-28 10:49
新年
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あけましておめでとうございます。

無事新年を迎えられたことに感謝。

長く続けていくコツは?と聞かれることがありますがりきまず日常を普通に過ごすことぐらいでしょうか。
普通の暮らしの中から可能性に満ちたものが生まれると感じています。

今年も皆様にとって健康で心やすらかな一年でありますように。

     by 店主♀

              photo by 松岡氏

# by grass-b | 2013-01-05 17:00
きなこ姫
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先週のこと。
伊豆のY御夫婦から
「4月5日に飼い猫のきなこが享年16歳で亡くなりました
つきましては新年のご挨拶をご遠慮申し上げます」
という葉書が届く。
Junkoさんのブログには慈しみ深い命への愛が溢れていて悲しみがやわらかくしみこんでくる。
亡くなる前日まだ固い蕾だった桜が突然咲いて今年の桜を見ることができましたとあった。
たとえ見えていなくても桜の声は聞こえていたはず。
猫も桜も人も自然の大きな循環のなかのささやかな時間であり、かけがえのない時間なんだということを思う。

     by 店主 ♀

# by grass-b | 2012-11-15 10:48
アップルパイ
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今年も千春農園のりんごでコンポートを作りました。
アップルパイ_f0199697_14444030.jpg

なくなったら今シーズンのアップルパイはおしまい。
アップルパイ_f0199697_14425256.jpg

パイの皮が追いつかず一日6〜8個限定。
テイクアウトはできません。
ごめんなさい。

アップルパイ_f0199697_1439399.jpg

熱々をどうぞ。
   
      by 店主♀

              photo by 松岡氏


  
# by grass-b | 2012-11-10 12:22
アップルパイ
アップルパイ_f0199697_11202394.jpg


秋、楽しみのひとつに ■ More → → →
# by grass-b | 2012-10-25 06:08 | foods view
日光浴
店内の鉢植えを外に出すのは大事な日課。
休みの日は一日たっぷりと外気にあてたい。
朝夕の穏やかな陽射しはありがたいけど日中は木陰を求めて何度も鉢を移動する。
もう陽射しの番人。
木々の間に陽が落ちる頃今日もどっと始まりどっと終わる一日だったなぁ、と、そんな毎日。

三好銀の漫画
「海辺へ行く道 そしてまた、夏」より。
陽当たりの悪いアパートに女性が越して来る。
ほんの数分テーブルの上に一筋の陽射しが差し込む時がありそこに小さな鉢植えを置く。
油断するとすぐ陽射しが動くのでじっと見ている。
その動きに添って鉢を指先でつつっと押す。
陽射しは次第に細くなり消えるとその日の日光浴は終わり。

    by 店主 ♀

# by grass-b | 2012-08-05 10:52
陽水ライブ
闇に声の光がまたたく。
日常世界にいる人間には感受されにくい光の言葉。
境界がなくなるところに向かおうとしているような響き。
言葉にならない前の言葉をつかまえる天才。

陽水がつねにサングラスをかける理由として書いた言葉。
「たとえば、いかがわしい場所で人間の道を極めるため」

    店主 by♀

※  5月24日NHKホール

# by grass-b | 2012-06-03 16:38
鎮魂の花火
昨日のラジオから。

<その御夫婦はケンカをしたことがなかった。
でもその日はくだらないことでケンカをして夫は黙って出て行き、妻も「いってらっしゃい」も言わなかった。
そして彼は津波で亡くなった。
だから天国に一番近いところで夫に愛していると伝えたい。
私は元気だと。
これが「鎮魂の花火」のはじまり。
雨や曇りに関係なく20000発の花火を打ち上げる。
雲の上、空からは見えるから。
これはたむけるための花火で地上の人間が楽しむのはおまけ。>

この話は御存知の方も多いでしょうが書き留めずにはいられませんでした。

     by 店主♀
# by grass-b | 2012-03-06 15:39
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