ガルシアの隠れ家
by grass-b
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開けっ放しの窓から風と一緒に葉っぱが舞い込んで、舞い上がりゆらゆらとなにかを連れてくる。
見えない渦が巻き肌には触れない風が吹き抜けて、境のゆるんだところへといざなう。
不思議な世界への窓は開けっ放し!

     by 店主♀

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# by grass-b | 2014-03-24 20:35
あの日
3年前のあの日。
世界というものが終わり得ることを知った日。

福島在住の詩人、和合亮一が余震に翻弄されながら書いた詩。

「横に揺れる幅が相変わらずに大きい。
 何かに乗っているような心地になる。
 馬の背中が地だとすれば、私たちは騎手。
 悲しい騎手。

      「詩の礫」より。

震災と格闘する騎手。
修羅のように書きたいという言葉の力に圧倒される。

いつになってもなくならない悲しみ。
そういう時代に私達は生きている。

      by ♀

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# by grass-b | 2014-03-12 08:24
森のコラージュ
駐車場に小さなほこらを抱えたやしゃぶしの樹がある。
ある日その中になにやら白っぽいものを発見。
近寄って見るとふくろうの絵のカード。
風に飛ばされないように優しく押し込んであった。
そういえばふくろうの鳴き声を聞きながら眠りにつくことがなくなって久しい。
心の中に夜の波が薄い霧のように膨らんで押し寄せてきた。
夕闇や夜のとばりに包まれて不在のふくろうが描かれている。
おそらく渇望として、祈りとして。
姿が見えないままに。


     by ♀
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# by grass-b | 2014-02-09 17:18
国道410号からの入り口
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”みかん狩り”等の看板が出ています。
その角を曲がって下さい。

近隣の地図はこちらから→
地図に『看板「サッカー場」』という表示が左右二カ所にありますが、
右側の入口(切割りバス停 側)からお入り下さい。
道なり左側に、grass-Bが見えてきます。

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# by grass-b | 2013-11-29 08:03 | アクセス/国道、県道入口の目印
雨の日に
ドライハーブの入れ替えや、りんごのコンポート作りも終わって疲れが静かにほどけていくような雨の一日。
ストーブの火を眺めながら病を抱えてしまった友のことを思っていました。
こういう時に伝える言葉は現実を変える力にはならないという無力感。
淡々とふるまってはいても猪突猛進型で前のめりになるのと同様、へこむのも一直線の人なのだ。
心の帆はふれることはできない・・。

命とはなにか。
花が花でありりんごがりんごであり人が人である偶然。
命とは自然そのもの。

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# by grass-b | 2013-10-29 18:46
天使の翼
「プロジェクト宮殿」イリヤ/エミリヤ・カバコフ

「本書はカバコフが人々の見果てぬ夢を収集して、それを保存するという宮殿を立てる、というコンセプトでつくりあげたトータル・インスタレーションの設計図とそこに収められる個々のアイディアを載せたアーティストブックである」
                 (「プロジェクト宮殿」の解題より)

この本には65件のプロジェクトが収録されている。

最初の「自分を変える方法」というプロジェクトを見てみよう。
まず、白いチュールの布地でできた翼をふたつ用意するとある。
設計図を見ると片翼のサイズが縦140㎝、横40㎝。
翼を固定するには肩、胸、腰で締めるバンドを革のベルトで作る。

用意ができたらひとりで部屋にとじこもって,翼を装着し、決められた時間出てはいけない。
(これはだれかの厄介な反応を予防するためにも大変重要な条件とのこと)

その他、気になるプロジェクトを幾つかあげると、
「空飛ぶ部屋」
「過去と出会う」
「自分を不幸だと感じてみる」
「夜の旅」
「家庭用品におしおきをする」
「おのれを脱する」
「おまるにすわる」
「現実のかたわらに」
「地上になんて住めない」
「木々や石や動物達との共通言語」
「雲をあやつる」
「階段の馬プロジェクト」
など。

序文でカバコフは「プロジェクトとは生きていることの意味を集約したもの、現実化したものである。自分のプロジェクトを決めた瞬間に、ようやく人は真の意味で存在しはじめる」と述べている。

先週Kさんにこの本を見せたところ「そういえばサンドカフェに翼を付けた男性が奥さんと子供連れできたらしい」と言うではありませんか。
翼を付けたお父さん!!
わーい!
                     by 店主 ♀



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# by grass-b | 2013-06-20 05:34
重さ
道を下ると国道に出る。
最近そこの向かいに家が建った。
目をひくのは道路に添った敷地に築かれた大きな石垣。
山へと曲がる道を説明する際のいい目印になりそうだ。

大きな石といえばだいぶ前のこと。
店の前で草取りをしているとトラックが止まった。
降りてきた男が「奥さん石はいらんかね」
見ると荷台にひとかかえ以上もある石がごろんと3個。
断ったがもし買う人がいたとして彼はどうやってあの石を運ぶのか。

詩人の永瀬清子が書き留めていた石屋の言葉。

<彼女の母親の墓石を軽々と持ち上げて
「石を重いと思ったことはねえですよ。
コツというものがわかれば石の重さを利用するですよ。
わが腕で石を持つわけではねえです。」>

日々の暮らしのおりふしにふと耳にする言葉の重さ。

      by   店主♀

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# by grass-b | 2013-05-09 14:28
雨の言葉
4月とは思えない冷たい雨の一日。
こんな日に思い出すのは
ローゼ・アウスレンダーの

「雨の言葉」

雨の言葉が
私に氾濫する

滴によって吸い上げられ
雲の中に押し上げられ
私は雨となって
開いた
真っ赤な
罌粟の口もとに降る


この沈黙の叫びの背後にあるもの・・・。
それはパウル・ツェランの

「二つの、口まであふれる沈黙」

とも結びつく。

     店主 by ♀

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# by grass-b | 2013-04-21 11:04
バレリーナ
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お客様が帰られた後テーブルの上をかたずけていた時のこと。
丸めてあった使用済みの紙ナプキンの中になにやらねじられたようなものを発見。
それがこのバレリーナ。
その姿はたおやかに美しく歪んだまま完成されていた。
そっと形を整え箱の上に置いてみる。

「一瞬、早春の風が吹き渡り、やわらかな光の影を浴びながら、「彼女」がダンサーとしての姿をまとい始めた」

と、言いたい誘惑を覚える。

     店主  by ♀

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# by grass-b | 2013-04-19 06:13
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