ガルシアの隠れ家
by grass-b
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いつもの月

夕方の店内。

ファインダーを覗きながら「暗くなってきたら見えなかったものが見えてきた」

とひとりごと。

無意識の深いひとなのだろう。

なにげないひとことひとことがこちらのツボなのだ。

彼女はヒヨリブロートというパン屋のひとり親方。

月の暦ではたらいています。

新月~満月と、満月から5日間。

月の満ち欠けもパンの発酵に影響があるのだろうか。



     覚書き 


穏やかな湖面に白い丸皿となって漂い、寝静まった家屋の屋根を密やかに照らすあの月だ。

満ち潮をひたむきに砂浜に寄せ、獣たちの毛を柔らかく光らせ、夜の旅人を包み護るあの月だ。

ときには鋭利な三日月となって魂の皮膚を削ぎ、新月となって暗い孤独のしずくを地表に音もなく滴らせるあのいつもの月だ。


                  村上春樹 ある本の一文より

 

                                    by 店主 ♀


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by grass-b | 2017-03-31 15:49
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